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先輩社員からのメッセージ

新薬創出に貢献する化合物スクリーニングで世界に通用するスペシャリストを目指す 櫻井 東洋 生物評価研究部 HTSグループ 大学院 生命農学研究科 応用分子生命科学専攻/2006年入社 多くの人に貢献する仕事をしたいと考え、世界中の患者さんに医薬品を届けることができる製薬会社を選んだ。

新薬創出の上流工程である「HTS」を担当

私は入社以来、医薬品のタネになる化合物を見つける「HTS」(High Throughput Screening)に携わっています。新薬の研究開発の上流工程のひとつです。
HTSに先立って、まずテーマ(何に対して有効な化合物を見つけるか)が設定されますが、その内容を深く理解しておくことが私たちHTS担当者にも求められます。それを受けて、まず評価方法(アッセイ系)を確立します。それから先は膨大な数の化合物評価を効率的に実施していくことになります。

新薬候補化合物を選出する作業は、いわば宝くじを引くようなもので、母数が多いことも重要であり、私が実施している評価は1日あたり2万ほどにのぼります。それを数週間から数カ月の間にわたって行い、得られた候補化合物については再現性試験やカウンタースクリーニング(新薬候補化合物として不適当でないかの検証)等を実施しています。

多くのテーマに関わる仕事で本当に興味が尽きない

最初のHTSで得られる新薬候補化合物は、評価した化合物の0.1~1%程度。それが再現性試験、カウンタースクリーニング等で絞られ、最終的に残るのはごくわずかです。得られた化合物は次のステップである薬効・薬理試験を実施する部署へバトンタッチします。
単に結果だけを渡すのではなく、薬効薬理を担当する研究者にとってどんな情報が必要かを把握し、的確なやりとりができるように常に心掛けています。
また、前述したように膨大な化合物を評価し、複数のテーマを平行して担当しますので、スケジュール管理も重要です。

特定の疾病領域ではなく、様々な研究テーマに関われるのがこの仕事の面白さです。また当社は企業規模が大きく、それだけ研究のスケールも大きい。これも研究者にとって魅力のひとつでしょう。

海外との共同研究を経験できる、刺激的な環境

これまで仕事をしてきて最も印象に残っているのは、入社2年目から5年目にかけて担当した糖尿病治療薬のHTSです。一筋縄ではいかず、他の研究者とも相談しながらHTSの進め方を工夫し、有望な化合物が特定できたときは大きな達成感がありました。
この案件はインドのグループ会社との共同研究にも発展したので、メールやTV会議を通じてグローバルな経験を積むことができました。

共同研究以外にHTSに関わる新しい技術について米国のベンチャー企業から話を聞くことなどもあります。創薬技術の革新は国際的な規模で進んでいますから、これからもこういった機会は増えていくでしょう。

今後の目標は、世界に通用するスクリーニングのスペシャリストになること。その上で、自分がHTSによって獲得した化合物が新薬へとつながり、世界中の患者さんに届けられたら最高です。

メッセージ

HTSに限らず医薬品の研究開発のあらゆる過程において不可欠なのは、論理的思考と客観的視点。大学の研究室でもその姿勢を学んでいるでしょうが、どんな状況にあってもそれを貫いていく姿勢が当社の研究職には求められます。
また学生時代の研究テーマにあまりこだわりすぎずに、研究の進め方や粘り強く取り組む姿勢を活かす仕事を探すなど、広い視野に立って就職活動をした方が良いと思います。
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